人智を超える!?人間を越えたものを描いた映画を観て、我々はなにを感じるか?
突然だが、
実際には数字も文字も現実には存在しない
人間は理解しやすいように存在や情報を単純化する生き物
物質の存在を証明するものは時間だけであり、時間なしでは存在もない
と、言われてどう感じるだろうか?
これを読んで
「そのとおりッス!」
「前からそう思ってたッス!」
という高尚な読者はここから先の記事は読まなくても良いかもしれない。
むしろ読み進めることによって貴方の高尚なIQが下がってしまう恐れすらある。
一方で、
「え?どういうこと?」
「分かるような分からないような…」
「5回読んだけどどうやらこれは日本語で書かれた文章ですねこれは。ええ」
という方はぜひ今回の記事を読み進めて頂きたい。
今回の記事のテーマは
「人智を超えたもの」
だ。
まずは、簡単に使ってしまった
「人智」
という言葉の意味について調べておこう。
じん‐ち【人知/人×智】 の解説
人間の知恵。人間の知能。「―を尽くす」「―の及ぶところではない」
(goo辞典より)
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%BA%BA%E7%9F%A5/
つまり人智を超えたものというのは、
人間の知能を超えたもの
を意味するのだろう。
ここでまずは人智を超える前に
別の例を紹介しておきたい。
私は映画作品が好きでいくつか観てきているが、その中にはあまり好きではない展開がある
ここではそのうちの2つのケースを挙げてみよう。
ケース1)「頭がいい」悪者が倒されるパターン
・頭のいい悪者がなにか企てる
・だがその企みには「意外な盲点」があり、完全なアリバイが覆されていく…
この「意外な盲点」というのは、例えば別のあまり頭の良くない登場人物による些細な行動だったり、頭のいい人が抜けがちな「人間的な感情」がキーとなるようなパターンがあるだろう。
こういう作品を見ると、私はこう思う
「…コイツ結局頭良くないじゃん!」
と。
頭は良いのかもしれないが、その分弱点を生み出しているのだ。
まぁ実際いますよね、頭は良いのかもしれないけどそのぶん人として何かが欠けてるんじゃないか!?みたいな
おっと誰か来たようだ…
また、次のような例もある
ケース2)論理的に頭が良い人の解説パターン
・天才○○みたいな主人公が登場し、すごいことをやってのける
・あとからその過程を解説する。驚く周りの一同、そ、そこまでアイツは考えていたというのか…!?
これは探偵ものに多そうなイメージだ。
一見すごい考えに見えたものの、きちんと順を追って論理的に考えていくと「なるほどね」となるパターンである。
こういった「頭の良さ」「天才性」は今回の記事ではまったく扱わない
前者の例はIQが高いというよりはプライドが高く、視野が狭い例と言える
後者の例はIQが高いというよりは観察力が高い例と言えるかもしれない。
みなさんの周りにもいっぱいいるような
「頭の良い人」
ではなく、
「人智を超えた」
存在について、今回の記事では扱うことにする。
誰でもすぐできる!「頭の良い人になる方法」!
これはまったく余談だが、ここで突然みなさんに授けたい「知恵」をご披露しよう。
それは、
「明日からでもできる!頭が良さそうに見える秘訣!」
である。
それは「口を閉じる」ということ。
なんだそんなことと思うだろうか?
けど今日から注意して見て頂きたい
特に映像作品の中では顕著だが、
アホっぽい人はだいたい口が開いている
知的な人はだいたい口が閉じている。
私もおよそ4000人ほど調査したが、うち3937人はこの統計に当てはまっているので間違いないだろう。
残念ながら統計を取っていた時の私の口が開いていたのか、データを保存し忘れてしまったことはとても残念だが…
「説明できない」人智を超えた世界
さて、具体例や余談でだいぶ紙面を使ってしまった。
ではいよいよ「人智を超えた」世界へと旅立とう。
結論から言うと、人智を超えたものを私なりに簡潔に表現するなら
意味が分からない
理解できない
である。
人間の脳で意味が分かるもの理解できるものは、全然人智を超えていないのだ。
つまり、人智を超えたものは
「○○で△△なので、すごい」
と論理的に説明できるものではない。
説明できないところに、人智を超えた世界がある。
映画「トランセンデンス」に見る"理解できない"世界
ここからは具体的な映像作品を2つ見てゆこう
1つ目はジョニー・デップ主演の近未来SF映画、「トランセンデンス」である。
この作品では人工知能を研究する科学者ウィルが、自分自身のデータ(意識?)をコンピューターにアップロードしてしまう。
しかもそこからインターネットにつながることによって爆発的に(?)進化を遂げていくという内容だ
そう、つまり「意識を持った人工知能」についての話である。
ここからの話はネタバレにあたるので、未視聴の方は遠慮頂きたい
↑ウィル博士は常に人相が悪い。一体何があったというのか。
そして口はしっかりと閉じられている。
※ここからネタバレあり※
映画終盤、ナノマシンを操るウィルは研究施設から霧のようなものを発生させていく
一つ一つのナノマシンにはすべてウィルの意識が宿っているのだ。
霧は雲と化して世界中に広がり、雨となり大地に降り注ぎ、浸透していく。
このシーンを見た私は
なるほど!進化したウィルは自然と一体化したのか!
と唸った。
そして思わずもう一つ呟いた。
ウィルは雲になった。これぞクラウド化…!!
……
…
人類のテクノロジーのレベルはまだ天候・気候などをコントロールできないが
ウィルは天候や気象をもコントロールする存在になったわけである。
どうやって?
それはもはや人間には理解できない。
これこそが「人智を超えたもの」の例だろう。
ちなみに作中では人間側の登場人物がやたらとウィルを「危険な存在」と考えている。
人類が滅ぼされるのではないかと…。
しかしウィルは自然と化しても特になにかする訳ではない。
ウィル自身にしか分からない意図があるのだろう。
視聴者にも多くは明かされないまま、映画は終わる。
人智を超えたものだから説明は不要なのだ。
この映画のラストはとても美しい。
映画「LUCY」に見る"理解できない"世界
とあるアクシデントに巻き込まれたルーシーは、通常10%ほどしか使用されていないと言われている
脳の活動量が大幅にアップ!
すると色々とんでもないことが起きてしまう、というとにかくすごい作品である(色んな意味で)
ちなみにこの記事の冒頭で紹介した「数字も文字も現実には存在しない~~」という話は実際にルーシーが語った内容だ。
↑やはりここでもしっかり口を閉じている。頭良さそうに見えるね!
作中で語られる「脳が覚醒したことによる変化」は次のとおり
20%→身体能力向上、他言語の理解
30%→電磁波が目に見える(可視光線よりも高周波が見える)
40%→他者を物理的にコントロール
60%→空間・重力の制御
参考)https://diskdisk.link/mov-lucy-review
これだけ見てもなかなかインパクトがあるが、80%、100%と高まった先にあるものは…気になった人は実際に作品内で体験しよう。
さて、このように「マジかよ!」という現象が起きまくるこのLUCYという作品だが
巷では
「ファンタジーのような作品」
「途中から笑えてくるわ」
など、一種のトンデモ映画として知られている(そこはまぁ同意しますが)
しかし今回のテーマをもとに、改めて考えてもらいたい。
脳が覚醒すると、スマホの電磁波が見えて内容も理解できるのか?
重力を支配できるのか?
そんなわけがない!と決めつけてしまって良いのだろうか?
実際にそんな能力を得たことがない私たちが理解できないだけなのかもしれない。
いちおう確認しておくがいまこの記事を読みながら脳を50%ほど使っている人がいたら、まず
寝ろ
と言いたい。
話を戻そう。
「トランセンデンス」「LUCY」どちらのケースにおいてもある意味共通するのは
「理解できない世界」を描こうとしている点
少し頭が良いといった「知恵の延長線上」ではなく、明らかに飛躍した先にあるもの…まさに「人智を超えたもの」と言えよう。
今回の記事を書くにあたって、他にも例えば「2001年宇宙の旅」のラストなども取り上げようかと思っていたが
ここまででもなかなかのボリュームになってきたかと思うので、またの機会で。
映像作品の中には他にも人智を超えたものを描こうとする野心的な試みが見られるだろう。これまでも、これからも。
なんだか今回だいぶ真面目な記事になってしまったな…。
人智を超えたまとめ
結局長々と記事を書いてきたが、今回の私の主張を人智を超えた知能から語るとすると
形而上学的で包括的な創造主の視点から見た、
刹那的な知的生命体のカオスであり、かつ量子ゆらぎから見たブラックホールの中
のようなものである。
え?意味が分からない?
オッケー!
というわけで今回の記事を終わりとしよう。ササッ(逃げる音)